2017.04.17更新

不倫騒動の話題がテレビを賑わせている 今日この頃。

 

先日観劇し、感激した舞台

 

「葵・卒塔婆小町」は、

 

古今東西変わらぬ 恋愛沙汰 が題材となっていて、まさにタイムリー。

 

御年82歳!! を迎える

 

あの 

 

三輪明宏さんが主演です。

 

「葵上」は、

 

セリフが圧巻でした。

 

三輪さん演じる年増の女性の生霊が、

 

愛する既婚男性を自分に振り向かせようと

 

言葉巧みに迫ります。

 

男性の妻が寝ている病院のベッドの枕元に、

 

突然 

 

生霊が登場。 その怖いことといったら。

 

言葉巧みなその生霊に、

 

当時二人が愛し合っていたころの記憶が呼び起されます。

 

小舟でのデートの場面に早変わりし、男性に愛を確かめようとその女性はせまるのですが、

 

セリフひとつ発するたび、

 

まるで蜘蛛が網にかかった蝶を糸で少しずつ身動きできなくするような 緊張が!

 

自分の欲望を満たすための愛は

 

恋敵を呪い、

 

しまいには命までも奪ってしまうという

 

鳥肌立ちまくりの、怖ーい怖ーい 作品でした。

 

 

「卒塔婆小町」は、

 

三輪さんの早変わりが見事です。

 

都会の夜の公園に

 

ホームレスであろう99歳の女性として登場、

 

背中は曲がり、声はしゃがれ、悪臭が漂うような姿。

 

通りかかった 男性と

 

80年前の思い出話をはじめると 

 

舞台は華やかな世界へ一遍し、

 

その老婆は

 

かつて

 

舞踏会でその名を轟かせ

 

その美しさで男性達を虜にしていた 絶世の美女 へ早変わり。

 

気品あふれる立ち振る舞い、つやのある声、バラの香りが漂ってきそう。

 

美しく華やかな夢の世界が客席まで広がってきます。

 

しかし、

 

美しさゆえの悲しい運命、残酷な結末が。

 

あらがえない運命の

 

悲しさ、 切なさが、 

 

胸にしみる作品でした。

 

「葵上・卒塔婆小町」は三輪明宏さんが演出・美術も手掛けており、三輪さんワールド全開。

 

「華麗でスリリングで、 壮大な、 情緒纏綿 としたお芝居、 豪華絢爛、 ロマンあふれる世界 云々… 」と宣伝にありましたが

 

まさに!! 

 

三輪さんの劇を生で見ることが出来て 幸運が舞い込みそう?です。

  

 「ご覧にならなかった方は きっと 大損でございますよ。 きっと ご覧いただいた方はね、 宝くじに当たるような そういう幸運が 舞い込まないとも限りません。 保証の限りには あらず でございますけれども」(三輪さんのインタビューより)

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